米企業は目下、民主党が上下両院の主導権を握ったことを受け、その影響を精査しようと対応に追われている。連邦上院2議席を巡る先のジョージア州決選投票は、民主候補がいずれも勝利。ジョー・バイデン次期大統領の掲げる政策変更や規制見直しが加速するとみられ、想定外の結果に不意を突かれた企業もある。こうした中、企業や業界団体は政府の規制強化に身構えている。民主と共和が50議席ずつで並ぶ上院では、カマラ・ハリス次期副大統領が決定票を投じることができるため、民主党が事実上の多数派となる。勢力がきっ抗しているため、民主党が野心的な法案を立法化することは難しいとみられる。だが、主要委員会を支配することが可能になり、バイデン氏が選ぶ各業界の監督当局トップ人事を円滑に承認できる下地が整う。
身構える米企業、民主党の議会支配で目算に狂いも
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