ブラジルの研究チームは12日、中国バイオ医薬品会社の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発する新型コロナウイルス予防ワクチンを巡り、後期臨床試験(治験)で示された有効性が50.38%だったと発表した。従来の発表からは30ポイント近く低い数値となった。シノバックのワクチンを巡っては、治験の透明性に対する懸念が強まっていた。  サンパウロ州にあるブタンタン研究所は先週、シノバックのワクチンの有効性は後期試験で78~100%の有効性が示されたと発表していた。  しかし、一部の科学者から、治験関係者に対して人々に誤解を与えるとの批判が起きていた。