ビットコイン価格の急変動は今年もトップニュースを飾っている。機関投資家の関心も高まっている。だが、暗号資産(仮想通貨)に飛び込む大半の機関投資家は、得るものより失うものの方が大きいかもしれない。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)ではビットコイン先物の未決済建玉が10月初旬以降に250%余り増加した。取引規模の大きさや、ビットコインは現物を保有する必要がないという事実を踏まえれば、CMEのシステムは機関投資家の活動を知る目安と考えられる。仮想通貨に注力するヘッジファンドや個人投資家は、もちろん気の向くままに投資することができる。高揚感にあふれる市場で、キャッシュフローもなく変動の激しい資産を購入することは、彼らが盛んに取りたがるリスクだ。肝の据わっている向きには、それは確かに見返りをもたらしてきた。
ビットコイン、機関投資家を失望させるか
大半は得るものより失うものの方が大きいかもしれない
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