本書の要点

(1)金融系の会社に就職した著者は、様々な業種の会社の社長を歴任したのち、脱サラ。山形県で就農し、ネギ農家に転身する。
(2)ねぎびとカンパニー株式会社を設立した著者は、経営の安定のため、市場を通さずにネギを売ること、ネギの単価を上げることに取り組む。
(3)1本1万円の高級ネギを売り出すことによって、ブランド化に成功したねぎびとカンパニーは、ネギの小売価格を上げることができるようになった。
(4)著者は社員が生き生きと働ける環境づくりに取り組み、会社全体で高い生産性と品質を実現している。

要約本文

◆30代で脱サラし、就農へ
◇一番になるため、誰よりも努力する

 学生時代にスポーツにのめりこんだ著者は、体操や卓球で抜きんでた成績を残す。「すべては練習量で決まる」を信条とし、「一番になるまでやめない」と決めたら徹底的にやり抜いてきた。

 高校卒業後は一時期「燃え尽きて」しまったものの、体育会系で年上に可愛がられるタイプだった著者は、金融系の会社の面接を経てすんなり入社が決まる。それまでスポーツばかりしてきた著者は、簡単な漢字も書けず、ひらがなばかりの履歴書を提出した。これでは本部の審査を通らないと、面接をしてくれた支店長に教わりながら漢字で書き直すことになった。入社後も問題は続く。割り算ができないので利息計算もできなかった。人より遅れているから努力するしかないと感じた著者は、漢字も計算も猛特訓し、誰よりも長い時間働いた。

 消費者金融の回収の業務を担当するようになると、相手の懐に入る術を身につけ、頭角を表すようになる。21歳のときには北海道・北見支店の支店長を任せられ、半年で支店の営業成績をトップにしてしまう。その後、北海道ブロック長を経て、25歳という異例の若さで全営業部隊のトップに立った。

 所属していた消費者金融会社は他社へ売却されるが、会長に気に入られていた著者は、その後グループ内子会社の社長を7社ほど任せられ、様々な業種を経験していく。