米中貿易交渉の「第1段階」合意から1年が経過した。一部の米企業の業況を改善させたとして一定の評価を得る一方で、合意の柱である中国による米農産物の大量購入目標は未達に終わった。トランプ政権が推進し、2020年1月15日に署名された合意では、中国が同年末までに米国から1590億ドル(約16兆5100億円)相当の製品を輸入することに同意した。だが、1-11月の中国による実質の輸入額は約820億ドルと、目標の約52%にとどまっている。ピーターソン国際経済研究所の上級フェロー、チャド・バウン氏が分析した。エコノミストは、新型コロナウイルス禍の影響により、中国の外国製品に対する需要が低下し、輸入エネルギー価格を押し下げたことが目標未達の一因だと指摘している。
米中の貿易合意から1年、目標到達ほど遠く
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