アントニー・ブリンケン氏が次期国務長官として承認されれば、1つ大きな強みを持つことになる。20年近いジョー・バイデン次期大統領との個人的な関係により、ホワイトハウスから全面的な権限を付与された人物として、同盟国および敵対国の双方と交渉できるという点だ。ブリンケン氏のように、ここまで大統領と深いつながりを持った人物が国務長官に就任した事例は過去にほとんどない。だが、これまでほぼ有力者の裏方に徹してきたブリンケン氏にとって、閣僚として表舞台に立つのは新たな経験だ。同氏は19日、上院外交委員会で指名公聴会に臨む。世界的な問題に対処する上で、米国が中心的な役割を担うとの外交構想を打ち出す方針だ。具体的には、同盟国や国際機関と連携することで、米国の影響力を拡大しながら、米国の中間層にも恩恵を与える政策を推進すると唱える見通しだ。
ブリンケン次期国務長官、バイデン氏との絆が強み
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