中国の保健当局は新型コロナウイルス感染封じ込めに向けた取り組みを強化している。足元での感染者数の増加ペースは、昨年初めにコロナ流行が本格化して以降で最悪となっている。中国北部の河北省や黒竜江省、吉林省では市レベルで一時的な隔離施設の建設や、住民数百万人を対象にしたロックダウン(都市封鎖)が導入された。広範なコロナ検査も実施されている。北京市の保健当局は20日、17日にコロナ陽性が判明した2人の患者から、英国で見つかった感染力の強いコロナ変異種が検出されたと発表した。現在の感染拡大の波が始まった昨年12月中旬以降、保健当局は約1500人にコロナ感染症の症状が確認されたとしている。この大半は国内での感染だった。中国は無症状感染者を公式統計に含めていない。