ジョー・バイデン氏はこの50年間、度重なる個人的な悲劇に耐え、自らの政治生命が終わったと告げる記事を何度も目にした。だが必ず難局を乗り越える方法を見つけ出し、前進し続けた。20日に第46代米大統領に就任した同氏は、就任演説で国民に同じことを呼びかけた。この難局を乗り越え、前進しようと。簡単そうに聞こえるが、2021年の過酷な環境においては、バイデン氏が過去に直面したいかなる試練にも劣らぬ困難なものとなるだろう。バイデン氏の宣誓就任は異例ずくめの状況の中で行われた。新型コロナウイルスの流行は一向に収まらず、退任する前大統領は昨年の大統領選の正当性を受け入れないまま就任式を欠席した。バイデン氏のすぐ後ろには同氏の就任を阻止しようとした群衆の攻撃の傷跡が生々しい米連邦議会議事堂がある。傍らには米国初の女性かつマイノリティー出身の副大統領がいた。
バイデン新大統領、試される「乗り越える力」
就任演説で国民に結束を呼びかけたが、厳しい試練が待ち受けている
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