ジョー・バイデン米大統領は21日、新型コロナウイルス対策を強力に推し進めるため、10件の大統領令に署名した。ただ、あるべき状況まで改善するには数カ月を要すると警告した。新たな戦略では、ワクチン接種の加速に加え、マスク着用や検査、治療薬などを通じたウイルスの封じ込めを狙う。一連の大統領令を通じて、政府機関に対し「国防生産法(DPA)」などの権限を活用してマスクなど医療品の不足に対応するよう指示。また検査態勢の拡充やアクセス改善に向けて、検査理事会を創設する。また、空港や特定の公共交通機関内でマスク着用を義務づける。バイデン氏は21日、「われわれは今回のパンデミック(世界的な大流行)で暗い冬を迎えている」と指摘。状況は改善に向かう前に悪化するだろうとして、米国のコロナ感染による死者が来月、50万人を突破するとの見方を示した。その上で「もうすぐ助けが来る」と述べた。
バイデン氏、10件の大統領令に署名 コロナ対策強化
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