ドナルド・トランプ前大統領が退任直前の数週間にわたってジェフ・ローゼン司法長官代行の解任を画策し、根拠が示されていない中で大統領選挙での不正を追及するため別の人物を後任に充てる検討をしていた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。トランプ氏は司法省に対してジョー・バイデン大統領の当選無効化を最高裁で求めるよう圧力もかけていたという。だがトランプ氏自らが指名した司法省当局者らは法的根拠が欠けているとして最高裁での提訴を拒否し、これらの努力は失敗に終わった。また関係筋によると、司法省高官らはトランプ氏がローゼン氏を解任すれば集団で辞任する意向を示した。ローゼン氏やウィリアム・バー前司法長官に加え、ホワイトハウス法律顧問のパット・シポローネ氏なども最高裁への提訴に反対していた。関係筋によれば、提訴は外部の弁護士が推進したものだったという。