1000億ドル(約10兆4300億円)はもっと喜ばれていいはずだ。米アップルの2020年10-12月期(第1四半期、12月26日終了)決算は、売上高が1114億ドルとなり、1000億ドルの節目を超えた。同社にとって過去最高であるばかりか、市場予想を8%近く上回った。前年同期比では21%増と、増収率は約5年ぶりの大きさとなった。そのような伸びを記録した背景には、最新のiPhone(アイフォーン)12など、展開する製品全般にわたる同社の強みがある。iPhoneの売上高は前年同期比17%増の655億ドルと、過去最高を記録。サービス部門の売上高は24%増と、過去数四半期の10%台半ばから加速していることは注目に値する。高価な5G対応の無線チップが組み込まれた新iPhoneを発売したにもかかわらず、アップルの純利益は爆発的に増えた。営業利益は前年同期比31%増の335億ドルで、営業利益率は2015年終盤以来となる30%超となった。
アップル売上高10兆円超、投資家が冷ややかなワケ
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