米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は世界のガソリン車とディーゼル車の販売を2035年までに段階的に廃止する目標を打ち出した。電気自動車(EV)への完全移行に向け、大手自動車メーカーの中ではいち早くスケジュールを設定した格好だ。GMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は28日、ソーシャルメディアへの投稿で目標を明らかにした。現行の同社ビジネスモデルからは劇的な転換となる。化石燃料に頼り汚染物質を排出する車は現在、GMの売上高の約98%、利益の100%を占める。稼ぎ頭となっている大型ピックアップトラックとスポーツタイプ多目的車(SUV)はとりわけ燃費が悪い。GMは35年までに排ガス汚染を完全になくすことについて、「抱負」だとしている。それでも、カリフォルニア州から日本、英国に至るまで、世界各国の政府はそれまでにガソリン車とディーゼル車を禁止すると発表している。
GM、2035年までにガソリン・ディーゼル車廃止へ
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