米フェイスブックが独立機関として設置したコンテンツ監視委員会は28日、検証していた事案について初の判断を示し、5件のうち4件で、同社がプラットフォーム上でユーザーの発言を不当に侵害したほか、差し迫った危害を招く可能性のあるコンテンツに関する「あいまいな」ルールの適用が不適切だったとの判断を示した。このうち1件では、乳がんを特定する目安として女性の乳首の画像を載せていた投稿をフェイスブックのアルゴリズムが削除した事例について、誤りだったとした。また、新型コロナウイルス感染症の治療方法として一時話題となったヒドロキシクロロキンについて、フランスのユーザー1人が称賛していた投稿を削除したのは厳しすぎるとの判断も示した。大半の医療専門家は、ヒドロキシクロロキンに有効性はないとの見方を示している。