米国では昨年、現金自動預払機(ATM)から現金を盗み出そうとする事件が、2倍以上に増加した。都市で起きた社会不安に乗じたものもあり、新型コロナウイルスの感染拡大で銀行が閉まっていた際にATMにストックされている現金の量が通常よりも多くなっていたことを狙ったものもあったという。ATMの警備を担当する複数の企業が明らかにした。  10カ国で28万5000台のATMを運営管理するカードトロニクスのバイスプレジデント、ジャック・バーンズ氏は「襲撃の形態には、手工具から爆発物や自動車を使った破壊行為まであらゆるものがあった」と語った。