米石油大手エクソンモービルとシェブロンの最高経営責任者(CEO)は昨年、合併についての協議を実施していた。事情に詳しい関係者らが明らかにした。実現すれば史上最大級となる企業合併を目指し、地ならしを行っていたとみられる。関係者らによればシェブロンのマイク・ワースCEOとエクソンのダレン・ウッズCEOは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が本格化し、石油やガスの需要に打撃が生じたことで両社に大きな財務負担が生じた直後、協議を行った。話し合いは予備的なもので継続されてはいないものの、今後再開される可能性もあるという。石油市場を独占していたジョン・D・ロックフェラー氏のスタンダード・オイル社は、1911年に米規制当局によって分割された。合併が実現すれば、この分割で誕生した企業の中で最も大規模なエクソンとシェブロンが再び合流することになる。