ミャンマーで1日、アウン・サン・スー・チー国家顧問や複数の与党関係者が拘束された。国軍系テレビ局によると、国軍トップが全権を掌握した。ミャンマーでは約10年前から民主化が進められていたが、今回のクーデターは大きな後退となる。米政府や人権団体は、民主主義の規範に従うようミャンマー軍に求めた。スー・チー氏率いる与党が地滑り的勝利を収めた昨年11月の選挙の結果を巡って緊張が高まっていた。軍が支援する野党は不正選挙だと主張しているが、ミャンマーの選挙管理委員会はこれを否定していた。1日には選挙後初めて国会が召集される予定だった。米ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、「ミャンマー軍が同国の民主化移行を阻害するための措置を取ったという報道を懸念している」とした上で、最近の選挙結果を変えたり、ミャンマーの民主化移行を妨げるいかなる試みにも反対し、撤回されない場合には対抗措置を取ると述べた。
ミャンマーでクーデター、スー・チー氏ら拘束 軍が全権掌握
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