米ソフトウエア会社ソーラーウィンズの新たな最高経営責任者(CEO)は、昨年発覚した米政府機関などへの大規模なハッカー攻撃を巡り、同社がどのような経緯でその「媒介役」になったのかについて調査を続けている。だが、同社の「オフィス365」電子メールシステムにハッカーが数カ月にわたり侵入していた証拠が明らかになりつつある。スダカール・ラマクリシュナCEOは2日のインタビューで、同社のオフィス365アカウントのうち少なくとも1つが2019年12月までにハッカーにアクセスされ、その後、同社が使用する別のアカウントも侵入被害にあったと述べた。「一部の電子メールアカウントが侵入された。それによって他のアカウントも侵入を受けることになり、結果的に(オフィス)365関連の環境が幅広く侵入された」と語った。