――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  売買手数料が無料の株取引はオンライン証券会社や銀行、投資アドバイザー、新興フィンテック企業に恩恵をもたらしている。だが、市場で現在起きているような熱狂が続けば、高い代償を払わされることにもなりかねない。  驚くほどの上昇相場に加え、売買手数料無料の動きが拡大したことを追い風に、2020年は株取引が急増し、多くの仲介業者で売買高が過去最高を記録。また、多くの新規口座開設をもたらした。だがこの1週間にわたるゲームストップなどの銘柄を巡る熱狂は、こうした個人投資家の波がもたらし得る負の側面も浮き彫りにした。