ドイツは徐々に株式投資家を歓迎するようになっている。ダイムラーとシーメンスが長らく続いてきた事業規模への執着を振り払うことができれば、フォルクスワーゲン (VW)の変化も期待できるかもしれない。独自動車グループ大手ダイムラーは3日遅く、主力の自動車部門「メルセデス・ベンツ」について、見過ごされがちなトラック部門(「フレイトライナー」などのブランドで大型トラックでは世界のリーダー的存在)から切り離し、2社に分割すると発表した。この動きは何年も噂されてきたことであり、準備も進んでいたため、大きな驚きではなかった。だが、ドイツ産業の伝統を体現する同社にとっては、最終的にこの決断に踏み切ったことは当然のことではない。今回の取り決めの構造は予想以上に株主に配慮したものだった。この発表を受け、株価は8%高となった。
メルセデス・ベンツの決断、VWの変化も期待
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