ワクチン接種の推進で新型コロナウイルス感染症の抑制が有望視されているが、政府や企業は疫学者が以前から警告してきたことを受け入れつつある。それは、新型コロナウイルスは何年も、あるいは何十年もまん延し、社会はコロナと共存していくことになるというものだ。インフルエンザやはしか、エイズウイルス(HIV)のような他の風土病と同じように。  新型コロナウイルスの拡散のしやすさや変異株の出現、世界の大部分でワクチンが入手しにくい状況は、コロナ感染症が流行病から風土病へと移行する可能性があることを意味し、個人や社会の行動が永続的に変化することを示唆していると疫学者は指摘する。