「数では少し負けていると思うけれど、私たちはここにいる」。オンライン掲示板「レディット」のスレッドにこんなコメントが投稿された。スレッドで議論されていたのは、ウォールストリートベッツ相場に女性が参加したかどうかだった。女性投資家は、ゲームストップのような株へのこの上なく危険な賭けにほとんど参加していなかった。ゲームストップの株価が1月末に付けた高値から80%以上も下落していることを考えると、それも悪いことではないのかもしれない。しかしより一般的な意味で、投資家としての女性の株式市場への参加率が低い現状は女性自身にとっても、金融業界にとっても問題だ。消費支出データ解析会社カーディファイによると、1月に米国内の証券口座に預託された資金のうち、女性が預託した資金は4分の1未満にとどまった。世界全体では状況はさらに悪いと言っていいだろう。イスラエルに本社を置く証券会社イートロによると、米国や欧州の在住者が多くを占める同社の登録ユーザーのうち、女性投資家は14%にすぎない。
女性はなぜ株式投資に慎重なのか
市場への参加率の低さは女性にとっても金融業界にとっても問題
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