ドナルド・トランプ前米大統領の政治・政策面のレガシーを掲げた複数の共和党候補者が、2022年の中間選挙で行われる連邦上院選や州知事選に向け、全米各地で始動している。トランプ氏が今も共和党内で根強い支持を得ていることを利用し、当選を目指す。オハイオ州から上院選に出馬するジョシュ・マンデル氏は自らを「オハイオ州内で一番のトランプ大統領の味方」と呼んでいる。ノースカロライナ州から上院選に出馬するマーク・ウォーカー前下院議員は、ジョー・バイデン大統領の当選無効を求めたペンシルベニア州での訴訟に参加。下院議員時代には「トランプ大統領や(マイク・)ペンス副大統領から高い評価」を受けたとしている。トランプ派の共和党員は民主党寄りとして知られるバージニア州などの州知事選にも出馬すると表明。アマンダ・チェース州上院議員は選挙に向け、「ハイヒールを履いたトランプ」と自らを呼ぶ。共和党の地盤であるアーカンソー州などでは、ホワイトハウスの報道官を務めていたサラ・サンダース氏がトランプ氏の支持を取り付け、2022年の知事選に出馬する。