株価は、長期的には往々にして値上がりする。このアドバイスは、数兆ドルに上る投資決定の大半において核心をなしてきた。だが、反論もなくはない。反論材料の1つとして日本が引き合いに出されることがある。日経平均株価は今週、30年ぶりに3万円の大台を回復したが、1989年につけた史上最高値はまだ更新していない。だが、これは配当の再投資という現実を無視している。長年にわたり資金を投じてきた多くの投資家にとって、リターンは明らかにプラスだ。日本株バブルの絶頂だった1989年12月に市場に参戦していたとすれば、状況がとりわけ暗く見えることもあっただろう。過去31年の多くの期間において、毎月約1万円を積み立てた投資家は、すべて現金で保有した方がましだったかもしれない。
株投資は長期で値上がり、日本株も例外ではない
長期投資家のリターンは明らかにプラス
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