自宅でオンライン授業を受けていたカイル・チョイさん(20)は、新型コロナウイルス感染症の大流行を乗り切るための場所を決めた。それは韓国軍の中だった。チョイさんはソウルで環境工学を専攻する大学生だが、18カ月間の徴兵義務を予定より早く始めることにした。チョイさんはバーチャルで行われている授業について、自身の勉学に不可欠な対面授業の代わりにはならないのではないかと懸念していた。そこで彼は昨年12月末、ここ論山で軍の訓練に参加登録した。「どうせ義務なのだから、今行った方がいい」と彼は語った。世界中で軍に入隊する若者が増えている。若い層の成人が、新型コロナ禍からの逃げ道を探しているためだ。この感染症の世界的大流行は、就業・社会生活・伝統的な学習の機会を減らしている。兵役に就けば、無料のウイルス検査・治療・ワクチン接種など保健医療面の恩恵を受けられることも多い。ソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)の必要性は、入隊初期の体験の厳しさを緩和している。
コロナで就職難、世界で増える軍の入隊志願者
豪州・カナダ・韓国で軍隊に入る若者が急増、米・イスラエルでは服務期間延長を望む声
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