米航空機製造大手ボーイングの中型機への野心は適切ながらも、またタイミングを間違えたようだ。ボーイング(本社シカゴ)は昨年、新しい単通路型中型機の生産について顧客と話し合いを開始した。その後、1月末に行われた第4四半期の決算説明会で、デービッド・カルホーン最高経営責任者(CEO)は、同社の次期ジェット機が長距離国際線と短距離国内線の間のまさに「市場の中間」に対応することを全面的に確認した。これにより、ボーイングがトラブル続きだった小型旅客機737MAX(現在は運航再開)の代替を優先的に進める可能性があるとの臆測は収束すると思われる。代替機のうわさがMAXの販売に悪影響を与えないようにするのは正しい判断だ。