米国で最もエネルギーが豊富なテキサス州で、数百万人の住民が何日間も電気と暖房のない状況を強いられたのはなぜだろうか。しかも、冬の厳しい寒さの中でだ。同州のグレッグ・アボット知事は「電力不足をもたらしたのは、複数の民間電力会社だ」と語った。なるほど、民間電力会社のせいなのか。しかしそうした企業は政府の規制下にある。  共和党系のアボット氏の発言は、カリフォルニア州の民主党系知事、ギャビン・ニューサム氏の発言と同様に聞こえる。ニューサム氏は、昨年夏の熱波の際の輪番停電について、民間電力会社を激しく非難した。電力網は、極端な天候にも耐え得るべきだ。