中国検索エンジン大手の百度(バイドゥ)の浮き沈みは、成長株への熱狂とバリュー株の退屈感という、2021年の市場の時代精神を完璧に表している。かつて中国の電子商取引大手アリババグループとインターネットサービス大手、テンセントホールディングスと同等に並べられ、頭文字BATで言及されていたバイドゥだったが、ここ数年は競合に比べ大きく衰退している。ナスダック市場に上場しているバイドゥ株は2018年から昨年3月の安値まで7割も下落した。コアの広告事業は動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営するバイトダンスなどの競合に脅かされている。バイトダンスは運営アプリのバイラルコンテンツにユーザーが殺到し、広告費を引きつけている。
バイドゥ、EVブームに飛び乗り最高値
コア事業の成長鈍化も、注目浴びるEVへの参入発表で好印象に
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