新型コロナウイルス禍で、買ったばかりのお気に入りのブランド品を見せびらかす外出先などないのに、富裕層はフランスの高級ブランド、エルメスにお金を落とし続けているようだ。1万ドル(約105万円)もする「バーキン」や「ケリー」の高級ハンドバングで知られるエルメス。同社のアクセル・デュマ最高経営責任者(CEO)は19日、2020年の売上高(為替変動除くベース)が前年比6%減だったと明らかにした。だが、ライバルのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンや「グッチ」の親会社ケリングはいずれも16%の減収と、さらに大幅な落ち込みとなっていた。またエルメスの10-12月期(第4四半期)業績はこれまでのことろ、高級ブランド業界で最も好調だ。同日のパリ株式市場で、エルメス株価は3%余り値上がりして終えた。
仏エルメスの底力、コロナ禍でもほぼ無傷
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