シェールオイル・ガス生産企業の債務は寛大にみられている。投資家は忘れてしまうつもりだろうか?かつてのシェールオイル掘削大手は、2020年には過去最多規模で企業が組織再編に追い込まれたものの、現在は公開市場で足がかりを試そうとしている。2020年の石油・ガス生産者の経営破たん規模(債務額ベース)は、法律事務所ヘインズ・アンド・ブーンが追跡調査を開始した2015年以降で2番目に大きかった。かつて米国第2位の天然ガス生産企業だったチェサピーク・エナジーは先週、米ナスダック市場で取引を開始したが、かつての面影はない。時価総額は約40億ドル(約4200億円)と、ピーク時の10分の1強だ。ホワイティング・ペトロリアムとオアシス・ペトロリアムが2020年末に破産法適用から脱却した際も、両社の時価総額は全盛期に比べるとほんのわずかなものだった。破産脱却後に市場で取引が開始されて以降、ホワイティングの株価は59%、オアシスは65%上昇している。