【ブリュッセル】欧州連合(EU)が対中ロ政策で強硬姿勢に傾きつつある。ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の実刑判決を受けて追加制裁を科す構えを示しているほか、中国による香港弾圧を巡っても対抗措置を検討しており、米国と足並みをそろえる方向に姿勢を転換しつつあるようだ。  外交官によると、EUは複数のロシア当局者を新たに資産凍結や渡航禁止の対象に指定する構えだ。米国の「マグニツキー法」と類似した、人権侵害に対するEUの新たな制裁の枠組みが初めて発動される予定で、3月に最終的な取りまとめが行われる見通し。