中国が長い間、無駄の多い投資に手を焼いていることはよく知られている。それに比べ、活用されず、不満を抱かされてきた人材の多さについてはあまり理解されていない。政府の規制は、何百万人もの労働者が中国で最もダイナミックな大都市に定住することをずっと阻んできた。中国が今後も成長を続けるには、これを解決することが不可欠となる。特に、中国政府が今後も引き続き金融セクターの徹底した改革を避け、主要貿易相手国を遠ざける場合はなおさらだ。1950年代から続く中国の「戸口(戸籍)」制度は、市民の社会保障や出生地以外での不動産購入を制限する。この制度は次第に緩和されてきた。だが、新卒者や出稼ぎ労働者の生活をなお困難にさせている。とりわけ、北京や上海、深センのような最も国際色豊かな大都市ではそうだ。
中国の若者よ、都市へ行け 持続成長に定住不可欠
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