
新米の価格が高騰している。値上げが著しい食品も含めて、「ふるさと納税の返礼品でお得に手に入れる」という家計防衛術、節約術を紹介したい。ふるさと納税ポータルサイト大手の元「中の人」が、返礼品のトレンド変化を解説し、新米で特におすすめの3選、その他の食品で8選を紹介する。(ライター 前林広樹)
ふるさと納税は「新米」が狙い目!
年末に駆け込まず、今のうちに申し込もう
居住地以外の自治体に寄付することで、翌年の一部の税控除・還付と同時に返礼品をもらえるふるさと納税。毎年、年末に駆け込んで申し込む人が多いが、効率的とはいえない。特に、食べものは季節ごとに分散したほうが旬のものをタイミング良く入手できるので、実はお得だ。
8月~9月に申し込むなら、秋が旬の梨や栗、ぶどうなどを手に入れるチャンス。何より今年は新米が一番の狙い目。スーパーでは新米が発売されたが、一部報道では「売る側も頭を抱える異常な高値」と早速ニュースになっている。
ふるさと納税はプチ贅沢から
「節約術」「家計の足し」へとシフトか
近年の物価高を受け、ふるさと納税のトレンドも変化している。「ふるさと納税体験に関する調査2025」(トラストバンク地域創生ラボ調査)によると、「返礼品を選ぶ際の基準は何か」との問いに対して、「日常使いできるもの」が42.8%、「普段より贅沢できるもの」も42.8%と同率一位になった。
以前はブランド和牛や高級フルーツなどのプチ贅沢品が人気だったが、最近は節約や実用性を重視したものが人気であることがうかがえる。
同じくトラストバンクの調査では、米や野菜、オリーブオイルなど物価高の影響を受けた品目への寄付額が、前年に比べて約1.4倍~1.5倍に増えたという。
家計防衛策、節約術として注目されるふるさと納税。この春夏にメーカーが一斉に値上げした調味料や、生乳の高騰で値上げの激しい乳製品が返礼品にあるかも注目したい。もちろん、各地の特産品を選ぶ楽しみもあるし、寄付によってその地の生産者を応援できる。