米金融政策見通しが不透明な中で米国債利回りが上昇し、エコノミストや市場関係者の間では、連邦準備制度理事会(FRB)による一段と直接的な口先介入の必要性を指摘する声が出ている。  米国債利回りは先週、急上昇した。長期金利の上昇は理論上、新型コロナウイルス感染流行から米経済が回復する上で、望ましからざる逆風を引き起こす恐れがある。  ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁をはじめとするFRB当局者は利回り上昇について、順調と見受けられる景気回復と整合性があり、FRBが対応する必要はないとの見方を示している。