サステナブル投資が素晴らしいのは、あなたの望みに合わせた姿になることだ。米資産運用大手ブラックロックは、気候変動に配慮した企業の株はもっと高くなるはずだが、そうではないから、バリュエーションが上昇すればもうけが出るとみている。ドイツ最大の資産運用会社DWSの場合、環境・社会・ガバナンス(ESG)評価がプラスの企業は既に株価が高いと考えるが、それでも良い投資になる理由は、キャッシュフローが増えて自社株を買い戻せるからだ。欧州同業最大手アムンディは、ESG評価がプラスの株は割高ではあるが、さらに高くなる価値があると考えている。見方はどうあれ、「バイ(買い)」で一致する。ESGを巡っては矛盾した主張があふれている。その理由を挙げると、何をもって持続可能(サステナブル)とみなすかという合意のとれた定義がないこと、株価がどのくらい割高かを測るいろいろな尺度があること、全ては未来の見通しであり、結果は異なるかもしれないことだ。
ESG投資は「バイ」で一致、理由こそ違えど
運用会社の主張は大幅に割り引く必要がある
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