サイバーセキュリティーの専門家、ルーク・マコーミー氏は携帯電話の電波も入らず、ブロードバンドインターネットの地上回線も敷かれていない米コロラド州の山あいで暮らしている。それでも先日、日本で主催されたドローン(無人機)のセキュリティーに関するコンベンションで討論に参加した。人工衛星、すなわち同氏が個人で契約する衛星インターネット接続サービスを介して生出演したのだ。マコーミー氏がへき地にいながら仕事をこなせているのは、何百基もの衛星コンステレーション(群)を使用した、米国内のブロードバンドに匹敵する速度の衛星インターネットサービス「スターリンク」のおかげだ。同氏と妻のメラニー・マコーミー氏は、新型コロナウイルス禍に疲れ、机に向かって仕事をする都会暮らしの人たちがうらやむようなライフスタイルを送っている。ニワトリを育てたり、ピューマを見張ったり、手つかずの広大な森林を眺めたりする生活だ。
衛星インターネット競争、有力3社の構想とは
地球のどこにいても安定したネット接続が可能に
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