スウェーデンの衣料小売り大手ヘネス・アンド・マウリッツ(HM)が中国で激しい批判にさらされている。焦点となっているのが中国北西部の綿花生産地・新疆ウイグル自治区で「強制労働」が行われているとされる問題を巡る同社の見解だ。中国の国営メディアやソーシャルメディアのユーザーからは24日、HMへの批判が噴出し、新疆ウイグル自治区での強制労働問題に関しHMが昨年発表した声明について、うわさを広め中国を中傷していると非難した。中国の通販サイトでは同日、HMの名前が検索できなくなった。ネットユーザーは中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で、中国で400店以上を運営するHMに対する不買運動を呼びかけた。また、HMが中国市場のブランドアンバサダーに起用したうちの2人は、中国に対する誹謗(ひぼう)中傷を理由にHMとの関係を絶つと発表した。