ミャンマー国軍の総司令官が「国民をあらゆる危険から守る」と演説を行ったまさにその日、兵士と警察は全国で何十人もの男性、女性、そして子どもたちを撃ち殺した。  軍がクーデターを起こした2月1日から1週間後、抗議のデモが始まった。以降、デモは選挙で選ばれた政府の復活を求めて毎日続いている。公務員や工場作業員、小売店主、銀行員らは仕事を拒否しており、ミャンマー経済の大半はまひ状態に陥っている。  兵士らは抗議デモを行う市民らに対し、銃弾を浴びせている。国連人権高等弁務官事務所は27日、ミャンマー国内40カ所で死者が多数出ており、負傷者も数百に上るとの報告を受けたとしている。