弁護士業を引退し、米イリノイ州ウィルメットで暮らすロナルド・ブーアスタインさん(85)は新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種を終えるとすぐ、フロリダ行きのフライトを予約した。女性とデートするためだ。フロリダ州ベロビーチで落ち合ったのは、やはり最近、新型コロナのワクチン接種を受けたロバータ・ルービンさん(84)。ブーアスタインさんが定期的に夕食を共にする3人の女性の一人だ。2人は降り注ぐ太陽の下、砂浜を散歩したり、本について話したりして2週間を過ごした。ブーアスタインさんは退職した高齢の男性が一緒に外食するグループにも加わった。ブリッジのクラブにも参加するつもりだ。「この1年、私には社会生活が全くなかった」とブーアスタインさんは言う。今は「自分の人生を取り戻している気がする」。