巨大コンテナ船「エバーギブン」がスエズ運河で座礁したことを受け、海運各社は船舶の経路変更や新たな取引を受け付けないなどといった対応を強いられている。長期にわたる遅延や港での混雑が予想されるなど、世界貿易や経済に対する懸念が高まっている。海運各社の幹部らは、座礁したコンテナ船がすぐに移動されたとしても運河の通航待ちが数日続くことになるとし、貨物船が迂回(うかい)することで何週間も世界各地の港で混乱が生じるとの予測を示した。地中海と紅海を結ぶスエズ運河は世界の海上貿易の13%、石油の海上輸送の約10%が通航する。ドイツの保険大手アリアンツは、スエズ運河の通航不能で世界の貿易量は1週間当たり最大で100億ドル(約1兆1000億円)減少する可能性があると推計した。遮断が1週間続くごとに世界貿易の年間成長率が0.2~0.4ポイント下落するとの予測も明らかにした。
スエズ運河遮断、対応強いられる海運各社
遮断が1週間続くごとに世界貿易の年間成長率が0.2~0.4ポイント下落するとの予測も
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