――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」  投資銀行は2020年に多額の利益で潤ったが、今年は思わぬ支出を強いられそうだ。  クレディ・スイス・グループと野村ホールディングスは29日、米国の顧客との取引で多額の損害が生じる可能性があると明らかにした。その顧客名は明らかにされていないが、タイガー・アジアの元運用担当者ビル・ホワン氏が設立したヘッジファンド、アルケゴス・キャピタル・マネジメントとみられている。野村は同社へのエクスポージャーが推定で約20億ドル(約2190億円)に上ると述べる一方、クレディ・スイスは損失額について「数字で示すには時期尚早」としている。