シャワーを浴びる時間を短くし、洗濯は低温で行い、歯を磨いている時は蛇口を閉めて――。シャンプーや洗剤、歯磨き粉といった自社製品の使用に伴う炭素排出量を削減しようとする世界大手各社は、こんなメッセージを発信してきた。消費財メーカーはオフィスや工場での排出量削減はうまくいっているとする一方、消費者による自社製品使用での排出量を減らすことに苦戦している。メーカーによると、消費者による使用は自社製品に関連する最大の排出源だ。消費者による自社製品使用での排出量削減が遅々として進まないことで、自主的な削減目標全体の達成が危ぶまれている。さらに、買い物客や投資家、潜在的な従業員に対する訴求力として一段と高まっている環境問題への取り組みを損なう恐れがある。
CO2削減、客に求める日用品大手 シャワーは短く
シャンプーや洗剤、歯磨き粉の消費者に協力を呼び掛ける各社
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