妊娠中の女性が新型コロナウイルスワクチンを接種した場合、抗体が新生児に受け継がれることが最近の研究結果で示されている。少なくとも3つの研究で、米ファイザー・独ビオンテック連合製か米モデルナ製かいずれかのコロナワクチンを接種した妊婦の臍帯血(さいたいけつ)中にコロナ抗体の存在が見られた。このうち1つの研究では、母乳からも抗体が確認された。これらの研究はワクチンの安全性に焦点を絞ってはいないものの、1つ研究ではワクチンを接種した妊婦の副反応の報告は妊娠していない女性よりも多くなかった。妊婦はコロナに感染すると、重症化や早産のリスクが高くなる。最近示された研究結果は初期段階であるものの、妊婦はワクチンを接種することで自身と新生児をコロナから安全に守ることができることを示唆している。
妊婦のコロナワクチン接種、新生児にも予防効果
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