新1年生がピカピカのランドセルを背負って登校する姿を見かけるようになった。多くの人が子ども時代に慣れ親しんだことのあるランドセルだが、実は今、大人の間でも、「ランドセル」タイプのカバンが根強い人気となっているという。(清談社 武馬怜子)
世界的ブームになった
大人のランドセル
最初に「大人向けランドセル」のきっかけを作ったのは海外だった。2014年、ハリウッド女優ズーイー・デシャネルが日本の小学生が背負う赤いランドセルをファッションに取り入れ、これが話題を呼んで「ランドセル」は世界的ブームになった。日本へ来た外国人がこぞってお土産として買うようになり、一部の商品が品薄になったほどだ。
シンプルで機能的なデザインに加え、もともと子ども用に作られた、「軽くて丈夫」という利点も人気の要因だった。この翌年には日本の高級カバンメーカー「土屋鞄製造所」がビジネスバッグ『OTONA RANDSEL(大人ランドセル)』を国内で展開したこともあって、日本でもランドセル人気に火がついた。