その変貌ぶりに、アラフォー世代以降は「浦島太郎」気分になります。Photo:PIXTA

ラン活とは、ランドセル活動。アラフォー世代が入学したころとは事情が違う。入学の1年前から準備は始まっているというのである。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

入学1年前から始まるラン活
近年のランドセル事情とは

 姪(めい)の小学校入学に向けて、妹が「ランドセルがどうのこうの」と言いながらスマホとにらめっこしていた。姪はまだ5歳じゃなかったかといぶかしんでいたら入学はどうやら来年の話らしい。であるにもかかわらずこのタイミングでランドセル探しとは気が早いと感じたが、そういえば最近は“ラン活”なる言葉もあると思い出し、「ランドセル事情は昔と大きく異なっているようであるからして、入学の1年前から探し始めるのも妥当な線なのかもしれない」と思い直した。

 わが娘も順当にいけば数年後には小学校入学を迎える。せっかくの機会なので当今のランドセル事情について詳しく調べてみることにした。

さまざまなデザイン
迷わざるを得ない選択肢の多さ

 われわれアラフォー世代が小学生のころといえば男子は黒、女子は赤のランドセルが定番であり、個々を細かく見れば性能や材質にいくばくかの差はあったのかもしれないが、大体一緒で、個性はキーホルダーの有無や表面の傷み方などで表現されていた。