「あなたの強みは何ですか?」と聞かれて、すぐに答えられますか? 自分では当たり前だと思っていることが、実は大きな武器になるかもしれません。しかし、自分の強みは意外と自分では気づきにくいもの。では、どうすれば隠れた才能や可能性を見つけられるのでしょうか。書籍『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』の著者が、ビジネスの現場でも役立つ、自分の強みを発見するための意外な方法を解説します。

「自分の強みがわからない人」がまずやるべきこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

「自分の強みがわからない人」がまずやるべきこと

「あなたの強みは何ですか?」――そう聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。

「真面目」「責任感がある」と答えても、それが仕事でどう役立つのかまでは、意外と説明できないものです。そんなときに役立つのが、企業の経営戦略などで使われる「SWOT分析」です。

実は、この分析を自分自身に応用することで、これから伸ばすべき能力や、挑戦すべき仕事が見えてくるのです。

「自分の強み」は、どうすれば見つかる?

SWOT分析とは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つの視点で現状を整理する方法です。

まず、自分の強みを見つけるために、こんな質問をしてみましょう。

□ この1年で、最も成果を出せた仕事やプロジェクトは何か? その成功の要因は?
□ 自分では気づいていなかったが、他人からよく褒められる点はどこか?

――『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』より

自分では当たり前だと思っている「調整がうまい」「説明がわかりやすい」といった能力が、実は大きな強みかもしれません。

苦手なことにも、意外なヒントがある

強みを整理したら、弱みにも目を向けます。

□ つい後回しにしがちな業務や、苦手意識のあるスキルは?
□ 強いプレッシャーを感じたとき、自分が陥りやすい行動パターンは?

――『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』より

「数字を扱うのが苦手」「焦ると独断で決めてしまう」など、具体的に書き出すのがポイントです。弱みがわかれば、学び直したり、周囲に助けを求めたりする対策も立てられます。

「自分の可能性」を広げる、残り2つの視点

残る2つは、自分の外側にある「機会」と「脅威」です。

【Opportunity:機会】
□ 業界のトレンドや新たな市場の動きのなかで、追い風となる要素はあるか?
【Threat:脅威】
□ 法改正や市場環境の変化が、自分の仕事にどう影響してくるか?

――『伝え方ひとつで部下が動き出す 上司の「コミュ力」大全』より

たとえば「人に教えるのが得意」という強みがあり、社内で新人教育の需要が増えているなら、研修担当に手を挙げるのも一案です。逆に、仕事のデジタル化が進んでいるのに新しいツールが苦手なら、早めに学ぶ必要があるでしょう。

「自分の強みがわからない人」がまずやるべきこと・ベスト1は、自分自身をSWOT分析し、「強み」と「チャンス」を組み合わせて考えることです。

大切なのは、4つの視点で自分を分析して終わりにしないこと。「来週、何を一つ始めるか」まで決めてみましょう。自己分析を具体的な行動につなげることが、自分の可能性を広げる第一歩になるのです。