ビットコインやドージコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)が19日の取引で急落している。今年に入り人気が急上昇していたが、投資家は投機的な動きを敬遠し始めた。コインデスクによると、米東部時間18日午後3時以降、ビットコイン価格は最大26%下落し、一時3万0201.96ドルと1月以来の安値に沈んだ。一方、ドージコインは19日の取引で42%安の0.28ドルまで急落。イーサは27%安の2475ドルをつけた。こうした下落の背景には、中国の3つの業界団体が金融機関による仮想通貨決済受け入れや関連サービス提供に反対姿勢を表明したことがある。仮想通貨はこのところ既に、逆風に見舞われていた。米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は二酸化炭素(CO2)排出量への懸念を理由に、ビットコインでの支払い受け付けを停止すると言明したほか、テスラが保有するビットコインを売却したとの観測も広がっている。