米国で新型コロナウイルスワクチンの接種が始まって半年が経過し、接種率で州ごとに大きな開きが出ている。だがこれまでのところ、低接種率の州も感染拡大という大きな代償を免れている。これは科学者が指摘する「オープンエア効果」のおかげだ。  低接種率の州はミシシッピやジョージア、アラバマ、アーカンソー州など「ディープサウス(深南部)」に集中している。これらの州は昨春には大規模な流行を免れていたが、夏季に感染が拡大。またその多くは、今年の最初の数カ月間は感染拡大を回避した。