この夏の新規株式公開(IPO)市場は焼け付くような熱気に包まれそうだ。2021年のIPOで最も熱い期待を集める中国の配車サービス大手、滴滴出行と株取引アプリを手掛ける米ロビンフッド・マーケッツが公開申請に近づいている。事情に詳しい関係者が明らかにした。両社は7月に上場する公算が大きい。ファンドマネジャーやベンチャーキャピタリスト、銀行関係者、弁護士らは、平年であれば静かな年間のこの時期としては数十年ぶりの忙しさだと述べている。1990年代のIT(情報技術)バブル期より忙しいとの声もある。