世界で新型コロナウイルスに感染して死亡した人の数は、公式集計によると、今年これまでですでに昨年1年間の新型コロナによる死者数を上回っている。この事実は、豊かな国々でワクチン接種が進展しているにもかかわらず、この病のパンデミック(世界的大流行)終息までの道のりがまだ遠いことを示している。ジョンズ・ホプキンス大学が集計したデータに基づくウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の分析によれば、今年の新型コロナ感染による世界の死者数は、年明けから6カ月もたたないうちに188万人を超えた。同大学の集計では、今月10日までの2021年の死者数は、2020年全体の数値をわずかながら上回った。こうした数値が先進国と開発途上国の格差拡大を明確に示している状況下で、ジョー・バイデン米大統領ら主要7カ国(G7)のリーダーたちは、新型コロナへの次の対応を協議するため、英国で首脳会議に臨む。