筆者のコラムの常連であれば、「iPhone(アイフォーン)不買の鉄則」をよく覚えているはずだ。米メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の休日(5月の最終月曜日)にしたバーベキューの残り物がなくなったら、スマートフォンを買い求めるのをやめ、9月にアップルの新型iPhoneが発表されるまで待つべきだ。昨年は、不買ガイダンスを他のアップル製品にまで広げたが、そうしておいて良かった。今年は状況が一段と微妙だ。まずは、アップルが4月に「iMac(アイマック)」からアップルTV用のリモコンに至るまで、さまざまな製品の新バージョンを発表したばかりであること。もう一つは、同社が7日に行った「世界開発者会議(WWDC)」の基調講演で、秋に提供予定の「iOS 15」「iPadOS 15」「WatchOS 8」「MacOS Monterey(モントレー)」の詳細を明らかにしたことだ。ハードウエアについては何も発表されなかったが、ソフトウエアに関するニュースは、どのようなハードウエアが登場するかを予想する上で確実にヒントになる。